全体感

 サヴァン症でも無い限り完成図を頭の中に描き右上から作品制作にとりかかれる人はほとんどいないことは、この界隈の人たちはわかっていますよね。まず、全体感をつかみ、徐々に細部を描き込んでゆくというのがデッサン力の基礎とされ、繰り返し繰り返し制作することで、それが刷り込まれ、仕事をする場合に、必要不可欠な常識とされているのことなのです。


 しかし、進化してゆく社会のなかで、すべての人が創造的な能力を要求された場合に戸惑うことが増えてくることは想像できます。全体をつかんでいない人が関わってくると、小さな問題点を解消できずに全ての動きが止まってしまうことというのは、皆様のまわりでもよく起きていませんか?わたしの場合、こいつ絵しか描けない馬鹿という評価を払拭することができない、ただのシタッパなので、どうすることもできずに傍観するしかありません。


 でも、自己評価的には、全体感をつかむことには長けているかもしれないと思うのです、ただ、馬鹿認定されているので発言などが求められることなどないのです。残念。


 最近、「アート思考」っていう言葉をきいて、アートは思考じゃなくて、感じることなんだよなぁと、また、静かにツッコミを入れているのですが、フワッとした感性を悟性化する能力を身につけて、頭が良いとされている人々をひれ伏させ、新たなビジネスチャンスをつかみ大金持ちになってやる!などと妄想を抱くわけです。


 しかしながら、はかない現実に打ちひしがれるだけなのでありました。

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